どうも、パチスロYouTuberくどちゃん(@kudochannel777)です(^^♪
緊急事態宣言や旧基準機の撤去で、パチンコ業界(パチンコホール・遊技機メーカー)は非常に苦しい局面を迎えています。
ここ10年間でユーザー離れが進む中、2020年~2021年にかけてさらに急激な変化が起きていることは、肌感覚で十分伝わってきます。
ホール・メーカー共に生き残りをかけて試行錯誤しながら困難に立ち向かっていると思いますが、ユーザーとしても業界のことが気になる今日この頃…
- パチンコ業界全体って今どんな状況なの?
- パチンコホールは旧基準機の入替でどうなるの?
- パチンコ・パチスロメーカーは新台出しても売れてるの?
と、思ってる方は多いのではないでしょうか。
そんな時は上場している遊技機メーカーの決算を見ましょう。会社の業績だけじゃなく、業界の動向が書かれてたりしますので勉強になりますよ!
ということでこの記事ではパチンコ・パチスロメーカーの大手、最近ではシンフォギアが人気の株式会社SANKYOの2021年3月期 第三四半期の決算短信から
- SANKYOの第三四半期(3Q)の業績
- コロナ禍でのパチンコホールの稼働状況
- 旧基準機の撤去状況
- 最新のパチンコ・パチスロ市場の推移
について、パチスロ歴20年のくどちゃんがわかりやすく説明していきます。
それではHere we go!
1.SANKYOの第三四半期(3Q)の業績
まずは業績から。今回開示された業績は第三四半期までのものとなりますので、2020年4月~2020年12月までの9ヶ月間の合計となっています。
連結業績はパチンコ・パチスロ以外の事業も含まれてしまいますので、下記決算資料の赤枠の部分を見ていただければと思います。

売上構成比はパチンコが約96%、パチスロが約4%で、みなさんのイメージ通りパチンコメインのメーカーということになります。
業績のポイントとしては以下の通り。
- パチンコ機・パチスロ機ともに販売タイトル数が減少
- それに伴い、販売台数も減少
- 売上高・営業利益共に前年同期比を下回る結果に
- パチンコ機売上高は前年比▲104憶円
- パチスロ機売上高は前年比▲78憶円
- パチスロは営業赤字
新型コロナウィルスの影響を受けて販売台数は減少したものの、全社では黒字を確保できている状況です。
販管費で広告宣伝費や研究開発費を抑えられたことで、利益のマイナスを最小限に食い止めることができたと思われます。
今後は多種多様な新機種投⼊によりホール側の⼊替需要の取り込みを図るとのことでした。

ちなみに今回の記事の資料は下記リンクから参照しています。
2.コロナ禍でのパチンコホールの稼働状況
ホールの稼働状況
コロナ禍でのパチンコホールの稼働状況はどうでしょうか?
下記の資料を見ると、2020年8月以降は前年比で8割程度をキープしているように見えますが、秋くらいからは前年比8割を切るようになってきており、ユーザーが戻ってきていないという現状があります。
規制により魅力的な機種が無いという理由でのユーザー離れの可能性もありますので、コロナが終わったからと言って稼働状況が改善されるわけではないと、僕自身考えています。
また、ホール側の新機種購買意欲は⾼まりつつあり、2020年10-12⽉の販売台数実績はパチンコ・パチスロともに改善傾向となっているようです。

新たな集客施策が登場
そんな中、稼働率アップのために、店内環境や設備投資による集客策を行っているホールさんも増えてきました。
- 開店前の並びによる蜜を防ぐ「オンライン抽選」
- 台間に「飛沫対策ボード」の設置
- 「光触媒」を施工してのウィルス・細菌対策
- etc…
個人的には数年前から「光触媒」が気になってたので、これはすごくいいなと思ってます。嫌な匂いも分解してくれるので家や自分の部屋に施工してみたいですね。
ホール側も遊技機の購入や台の設定以外の部分で、集客のための投資し始めたところを見ると、時代は変わってきそうな予感がします。よりユーザーのニーズに応えることができたホールさんが支持を集めるのではないかと思っています。

3.旧基準機の撤去状況
2021年11月末までには、パチンコ・パチスロそれぞれの旧基準機を全て撤去しなければいけません。
では旧基準機はどれくらい設置してるのかな?と確認してみると…

ホールに設置しているパチンコ・パチスロ全体の約半分(49.6%)が旧基準機となっていますので、これを全て入れ替えるとなるとホールさんは非常に苦しいかなと思われます。
入替費用を蓄えておかないといけないことを考えると、ユーザー側としては勝ちづらい状況が続くのではと考えてしまいますね。
<ホールに現存するパチンコ・パチスロの旧基準機>
- パチンコ104万台(全体の43%)
- パチスロ91万台(全体の59%)
<旧基準機の撤去期限>
- 2021年11月30日
4.最新のパチンコ・パチスロ市場の推移
気になるパチンコ・パチスロ市場の推移ですが、図の左側は「過去5年間の設置台数と販売台数の推移」で、右側は「直近1年間の月別の設置台数と店舗数の推移」です。

- 過去5年間でパチンコ設置台数は12%減少、パチスロ設置台数は横ばい
- 過去5年間でのパチンコ・パチスロ販売台数は年々減少傾向に
- 直近1年間では、営業中の店舗が減少している状況
この数字を見ると、もともと業界自体がシュリンク傾向だったことがわかります。特にパチンコの落ち幅の方が大きく、販売台数・設置台数ともに落ちています。
一方パチスロは販売台数は落ちているものの、設置台数は横ばいとなっていることから、6号機への入替はあまり進んでおらず、5号機を最後まで設置するというホールさんが多いことが見て取れます。
まとめ
今回は株式会社SANKYOの決算説明資料を見ながら、SANKYOの業績と業界動向を確認してきました。
正直、良い状況ではないですがユーザー離れ回避のためにメーカー・ホールともに試行錯誤しながら新たな取り組みも見られました。
- メーカー側は多種多様な新機種投⼊により、ホールやユーザーの需要を喚起
- ホール側はコロナ禍に対応した新たな集客施策を実施
いちユーザーとしては業界全体が盛り上がることを期待しつつ、みなさんに色んなことを知っていただけるよう情報発信していきたいと思います!
ではまた(^^♪
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